キッチンの寿命から見るリフォームタイミング
それでは一つの目安として、キッチンにまつわるそれぞれの寿命をみていきましょう。
水道や蛇口、換気扇の耐久年数は、だいたい8年から10年。食洗機やガス給湯器も、10年が目安です。
電気給湯器の場合は、15年と少し長め。これらの不調だけがお悩みなら、修理か買い替えで十分に対応できる場合があります。
次にシステムキッチン。システムキッチンの寿命は、15年から20年と言われています。
20年以上使用していて、設備の不具合や使い勝手に不便を感じている場合は、
キッチンリフォームのタイミングかもしれません。
まずは理想のキッチンをイメージ!キッチンリフォームの手順とは?
キッチンをリフォームする際は、まず現状の不満を確認しましょう。
そして、新しいキッチンはどういったものにするかをイメージすることが大切です。
では、キッチンリフォームの手順について見ていきましょう。
▶︎キッチンの不満点を洗い出す
キッチンリフォームの最初の手順は、「今のキッチンの何が不満なのか」を書き出すことが大切です。
「手元が暗い」「家族でのコミュニケーションがとりにくい」「ニオイがこもる」など、
使っているキッチンに対する不満はご家庭によって違いがあるでしょう。
家族で話し合って不便なことを具体的に書き出すことで、何が大切なポイントなのかを客観的に判断することができます。
また、このときにだいたいの予算も決めておきましょう。キッチンリフォームは、お金の上限を決めておかないと、
予算をはるかに超えた良いものや高いものが欲しくなるケースも多いです。
「100万円まで」などと具体的に決めることにより、リフォーム内容もより具体的に決めることができるでしょう。
▶︎キッチンのイメージを膨らませる
キッチンへの不満点を洗い出せた後は、本やインターネットを利用して理想のキッチンのイメージを家族で共有しましょう。
施工事例などを参考にして、どのようなキッチンの種類や間取りがあるのかイメージを膨らませていくことがおすすめです。
▶︎キッチンの間取りを決める
次にキッチンの間取りを決めます。これは大規模なリフォームを行うときに、特に重要です。
今のI型キッチンから、Ⅱ型キッチン、L型キッチンなど、
今のお部屋や生活スタイルにあったキッチンはどれが良いかを考えます。
デザインで選ぶのも良いですが、重要なのは現状の不満点が改善され、ご家庭に合う間取りを決めることです。
▶︎必要な設備を決める
そして、「必要な設備」を決めましょう。今使っているガスコンロからIHにするのか、
食洗機を導入するかなど、キッチンにおける設備は多々あります。
しかし、すべて買いなおしてしまうとけっこうな金額になってしまうので、
買い替えたい設備や、取り付けたい機能を厳選したうえで、じっくり検討しましょう。
リフォームしたい箇所に優先順位に気をつける
また、このことはどの部位のリフォームでも共通していえる基本的なことですが、
リフォームは叶えたい要望の優先順位をつけることがとても大事。
「あれも、これも」と見境なくただ要望を伝えるだけにしてしまうと、見積もりは跳ね上がり、
どこを調整すべきかも解らない状態が生まれてしまい、
リフォーム業者とのトラブルの原因になります。現在の不便な点や、希望に優先順位をつけましょう。
もし「少しでも安く、新しいキッチンにしたい!」という方は、
間取りを変えずに新しいシステムキッチンに交換するのが間違いなく、満足度が高くなるはずです。
逆に今よりも、キッチンの動線を良くしたい!収納を充実させたい!と言った希望が優先される場合は、
間取りの変更を伴う場合がありますね。
このように、あなたが重要!と考えることで、最適なキッチンはまったく変わってきます。